問題解決の糸口を探すシンプルな方法
- 2020/5/26
- 自己成長
インパクトの強いニュースにはご用心
先日カフェで読書をしていたら、隣からおじさんのまくし立てる声が聞こえてきました。
内容はよくわからないけど、不平不満を一緒に来ている方に話し続けているようです。
「政府が~」など聞こえてきたので、ニュース番組などの感想でしょうか?
内容がわからなくても、愚痴のトーンって気がつきますよね。
私もニュース番組を見ていると気が滅入ることがあります。
問題に対する批判や、悲惨な情勢のリポート……
メディアは事実を伝える必要がありますが、受け取る側も意識的に選ばなくてはどんどん心が荒んできます。
というのも、テレビや新聞、ネットなどなど、視聴数を稼ぐためにメディアは意図的に「インパクトの強い情報」を提供しようとするからです。
ほのぼのしたニュースしか流さないメディアってないですよね。感情は喜怒哀楽以外にもたくさんありますが、その中でも恐怖や怒りが人に働きかける力は強いため、時として必要以上に不安や怒りを煽るニュースが流れがちです。
問題の原因は1つ?
そこでよく使われるのが、「シンプルな問題提起」。
問題が生じた時に、原因が1つであるかのように喧伝することです。
例えば、高齢者が運転事故を起こすと「なんで運転免許を返納しないんだ!」と批判が向けられます。
高齢者から運転免許を取り上げれば問題は解決するのでしょうか?
地方では車がないと生活できない人がほとんどです。中には運転したくないけど、公共の移動手段が足りないためにしょうがなく運転せざるを得ない人もいます。
では、行政が公共交通機関を拡充させればいいのでしょうか? 地方は慢性的な税収不足。移動手段を満足に提供できる自治体がどれだけあるのでしょうか。
どんな問題も原因は1つではありません。ましてや個人に原因を求めるのは、私は限界があると思っています。
犯人を探していては、問題解決はできない
何か問題が起こると、人は犯人探しをしがちです。
「誰かが悪いことをしている」と考えた方が単純で納得しやすいから。
でもそれで問題は解決しないし、なんなら問題によって生じた自分の中のモヤモヤした気持ちは、その後も解消できないのではないでしょうか?
もちろん不平不満を口に出すことを否定はしません。口に出した方が思考が整理されて、何に対してモヤモヤしているかが自分でわかるようになるからです。
ここで重要なのは、問題を誰かのせいにして終わりにしないこと。
その瞬間は溜飲が下がるかもしれませんが、個人に原因を求めている限りまた同じことが起こります。
「なぜ、自分はこの問題に対して感情が揺れ動いたのか?」
この部分を突き詰めていくと、自分の思いグセが見つかります。
例えば、「人に迷惑をかけるなんて許せない」とイライラするのは、その人の中に「人に迷惑をかけてはいけない」という思考グセがあるからです。
解決方法は自分の中にすべて揃っていることに気づく
その思考グセを手放せると、それまでイライラしていた「ある人の迷惑行為」に対して心が揺れ動くことがなくなります。
そして心がフラットな状態になると、肝心な問題の解決ができるようになります。
問題はシステムを変えない限り解決しません。
さらに、システムの変更に必要な建設的なアイデアは、自分がフラットな状態でないとスムーズに出てきません。
突き詰めると問題解決の糸口は、すべて自分の中にあるということなんですね。
思考をストップさせてしまう「心のクセ」は、感情セラピーを行うことで手放すことができるようになります。
「気がつくといつも同じことでイライラしてるな」と思ったらそれは「心のクセ」かもしれません。
そろそろ手放したいなら人の手を借りるのは非常に効果的です。