こんにちは、感情セラピストのYokoです。
感情セラピストとなって、約2年になり、今ではセッションを受けて頂いた方の気付かない感情の声を本人へ通訳したり、過去生に行ってみたりするのが当たり前の毎日になりましたが、昔は、目に見えない感情を、ただ「わからないもの、コントロールできない厄介なもの」と否定していました。

先日の感情セラピスト養成講座でのこと。
ひとりの受講生さんが、自分の感情を見る事をずっと避けていました。
満里子さん（セラピーの先生）が、ずっと「見てあげて、聞いてあげて」と話しかけていきますが、それをかたくなに拒否している気持ちがひしひしと伝わってきました。
私は、感情はそこにあるのに、そこを見て！と、必死に願っていました。
そうこうしているうちに、その方が、ふっとその感情に「本当に大変だった」と、一言伝えたとたんに、心が軽くなり、涙があふれてきました。

その時に思い出したのが、私が初めて満里子さんのセッションを受けた時の事。

左脳の理性や理論ばかりで生きてきた私にとって、感情を見る事の意味は全く解りませんでした。その時も、かたくなに拒否する私に、満里子さんは何度も何度も「この感情は辛かったと言っているよ」「この感情は誰もわかってくれなくて悲しいと言っているよ」と、辛抱強く伝えてくれました。

私はその感情に向かって「どうしてほしいのかなんてわからない」「今の私の邪魔をしているので、できればいなくなってほしい」「一緒にいる事はできない」と、言い放っていました。

その時、私がその感情を受けとめる事を止めていたのは、無意識に「こんなにつらい感情を感じたくない」「泣きたくない」「過去の事はもう仕方ないじゃないか」そんな想いでした。

それでもゆっくりと話しかけてくれる満里子さん。
ずっと拒み続ける私に、満里子さんは「その感情がね、抱きしめてほしい、って言っているよ」と言われた時に、ずっと我慢していた涙がまたポロポロと出てきました。

「辛かったね」「悲しかったね」「誰もわかってくれなかったね」「一人ぼっちだったね」「本当は痛かったよね」
そんな言葉が次々に胸に刺さって、全ての言葉にただただ涙が出ました。

そうだった。

私は辛かったし、痛かったし、誰も助けてくれないと、子どもながらにとても悲しかった。
ただ、それを認めて、ただ、受け止めていった。
満里子さんの誘導で、感情を始めて抱きしめた時の安心感を、今でも覚えています。

あの時まで、辛い過去の気持ちを、もう一度感じることに意味があるとは思えなかったし
何よりも「嫌な事」だと思っていました。
なぜ、思い出したくもない辛い感情を思い出さなくてはいけないの？
あの時嫌だったことをまた思い出して、よけい嫌な気分になるだけじゃないか！
せっかく忘れていたのに、また落ち込みたくない、鬱になりたくない！
そんな感覚でした。

あれから、何度も何度も感情セラピーを、自分にしたり、他の方にもさせてもらうたびに
どんどん自分の感情を感じられ、見てあげられるようになりました。

嫌だったこと、辛かった事、悲しかった事
そんな事を思い出すのは嫌だと感じるかもしれないけれど
その奥には、必ず、必ず、大切な自分の想いが待っていてくれる。

その大切な想いは、自分の本当の愛や感謝、そして使命などに繋がっています。
そして「こんなに幸せ」と、愛や感謝を感じているのに
この感情たちは、もっともっとと、更なる幸せを見せて、感じさせてくれます。

感情と向き合えなかった私
そんな私も愛おしく思う。

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