私が日本に引っ越すことを人に話し始めたとき、たくさんの人に、何故⁉と聞かれました。
私はオーストラリアで看護師として仕事をしていたし
旦那と子どもたちはみんなオーストラリアでの生活に不自由していませんでしたし
もちろん私もオーストラリアでの生活を気に入っていました。
その時に私がとても重視していたのは、私の家族と親との時間
私の親は、ありがたいことに元気で、二人で生活しています
私はその二人が元気なうちに、私たち、子ども達と過ごす時間を楽しみたい、というのが理由でした。
それを人に伝えると、何でわざわざ⁉すごいね!もったいない!
と言われることがほとんどでした。
引っ越しにはお金がかかるし、仕事も辞めなければいけないし、子どもたちの学校も変わる
それはそれは大変だけれど、家族と過ごせる経験は何よりも大事なもの、と思っていたんです。
で、日本に来てみたら、逆カルチャーショックに親との意見の不一致、仕事探し、子どもの学校
言い出したらキリがないほど、しんどい思いをしています。
もちろん、日本に来たからこそ会えた人たちや、経験もたくさんあるんですよ
親をはじめとして、たくさんの人に支えて頂いているし
でも、それと同じだけ、特に最初の2か月は苦しみました。
その時に思っていたのは、大丈夫、慣れたらなんとかなる、頑張らなきゃ、でした。
今、3か月が過ぎて、良くも悪くも落ち着いてきてその時のことを考えてみると
私は、この日本への引っ越ししてきた事を、失敗や後悔にしたくなくて必死になっていました。
あれだけみんなに言って、あたたかく見送ってもらって、子ども達や親にも迷惑をかけて
やっぱり間違いでした、とは考えたくもなかったんです。
でも、その思う事で、I miss Australia.という気持ちさえも閉ざしていたんです。
オーストラリアでのみんなの笑顔や、自分たちの家、子どもたちの友達やパーティ
適当な、でもリラックス愛しい友達、あたたかいハグ、英語でのコミュニケーション
そんなこと全てを愛しく想う気持ちさえも無視してしまっていたんです。
ある日、旦那がぽろっと言ってきたんです
「オーストラリアに帰ったら、こんなところに住みたいな」
その一言にムカムカしてきました。
私はここに対応するためにこんなに頑張っているのに!
私は家族をまとめようとこんなに頑張っているのに!
私は、私は、私は、、、、、、。
で、ふっと自分の気持ちを深堀してみたら、私はオーストラリアに帰りたいと思っている
ということに気が付いたんです。
それは、この引っ越しが失敗だったとか、迷惑をかけてとんでもない、とかではなく
ただ、私の心の中の本当の気持ち
それに気が付いたら、なんだか涙が出てきました。
自分の決めたことに責任を取らなきゃって一生懸命になりすぎていて
ついつい自分の気持ちを無視していました。
それに気が付いたら
こんな経験をくれた家族、親、子ども達にただただ感謝がこみ上げてきました。
特に、いつも私の気持ちを逆なでして、たくさんの気づきをくれる旦那さま
自分の気持ちって、自分一人ではわからない事ばかりだけど
誰かがそこにいてくれて、話をしたり、態度で示したり、笑ったり、怒ったり、悲しんだり
いらっとしたり、もやっとしたり、ざわざわしたりでいつも気付きをくれます。
そっか、私はオーストラリアに帰りたいんだ、と自分の気持ちに気が付けたら
帰るという選択枠も私の中に入り
日本に住んでも、オーストラリアに住んでも、どっちでもいい、と、ニュートラルになりました。
私にとって大事なのは、どこにいても、今、自分が幸せだという事に気付くこと
この、たくさんのしんどい経験も、私にとっては気づきの大きなきっかけにすぎず
私は今、それに気づくタイミングで
私は今、それに気づくことができるから、これを経験してるんだ
と、心から感じることができるようになりました。
最近、心の中でもやもやしていること、ありますか?
あなただからこそ気付ける大切な事は、どんなことですか?